服の修繕について

 

昨年の夏にたくさん着たスカートと、古着屋で買ってからまだ三度しか着ていないスカート。

どちらも裾の糸がほどけて、着られなくなってしまっていた。

 

自宅にミシンがないので、インターネットで調べていると、衣服の修繕を専門にしているお店が近くにあることがわかった。

 

これはチャンスだと思い、三連休の真ん中、夕方に足を運んだ。

 

近所でも行ったことのないエリアだったが、目印の看板がわかりやすくて迷わずに行けた。

 

お店の中はそこまで広くなく、先客に女性の方が一人、カウンター越しに衣服についてお店の方と話していた。

お店の方はだいぶ度が入った眼鏡と虫眼鏡を近づけて料金表を眺めていた。

目がだいぶ悪くなってしまわれたのだろうか。

少し心配したものの、口調ははっきりと優しかった。

手は職人の手だと思った。

 

私の番になり、スカートを見せる。

直すべきところはチェックしてもらい、一つのスカートの切れていた裾の布は取っちゃいましょうと提案されたので、その通りにお願いした。

 

お会計の時も、虫眼鏡を使っていたのが印象に残っている。

 

お店を出ると、依頼に来た人で行列ができていた。

とても人気があるお店だったらしい。

 

受け取りは、二週間後の夕方に。

もし心配だったらお電話くださいね、と親切に店員の方は教えてくれた。

 

預けたスカートたちはきっと綺麗に直っていることだろう。

受け取りが楽しみである。